昨今、世界的な景気回復、それに伴うインフレ警戒感から、各国の政策金利の動向にマーケットの注目が集まっています。その中でも、世界経済の中心的な役割を担っているのが米国ですが、その米国の政策金利を決定するFOMCの会合は、世界中の市場参加者の注目が集まります。また、今年は、そのFOMCを主導する来年1月退任予定のグリーンスパン米FRB議長の後継者についても、大きな話題となりました。
それでは、米FOMCや米FRBとは、一体どのような組織なのでしょうか、また、どんな機能を持つのでしょうか?
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| ■米FOMCとは・・・ |
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米FOMCとは、日本における「日銀金融政策決定会合」やEUにおける「ECB政策理事会」にあたり、米国の金融政策を決定する会合のことです。FOMCとは、「Federal Open Market Committee」を略、すなわち「連邦公開市場委員会」です。
FOMCは、年に8回(基本的に6週間毎の火曜日)に開催されます。そこでは、米地区連銀景況報告(ベージュブック)をベースに議論され、マネーサプライの調整や金利・為替レートの誘導などの方針が決定されます。そして、その開催3週間後にFOMC議事録が公表されることになっています。
メンバー構成は、FRBの理事7名、NY連銀総裁1名、地区連銀総裁4名(各地区の持ち回り)の合計12名となっており、FOMC(連邦公開市場委員会)の議長はFRB議長が担当し、副議長はNY連銀総裁が担当します。
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| ■米FRBとは・・・ |
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前述したFOMCにおいて中心的な役割を担うFRBは、FRS(=Fed/米国の中央銀行システム_連邦準備制度。連邦準備制度理事会・連邦公開市場委員会・連邦準備銀行の総称)の運営機関です。つまり、日本の「日本銀行」やEUの「ECB/欧州中央銀行」と同じ機能を持つ、米国の金融政策における「最高意志決定機関」と位置付けられます。FRBは「The Federal Reserve Board」の省略で、「連邦準備(制度)理事会」と訳されます。
FRBの最高責任者である「FRB議長」は、大統領の指名→上院議会の承認というプロセスを経て選任されます。
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| ■「マエストロ(名指揮者)」と呼ばれた、アラン・グリーンスパン米FRB議長 |
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2006年1月に退任するグリーンスパン米FRB議長ですが、その在職期間は約18年間と米歴代2位の就任期間となりました。因みに、前任のボルカー氏が約8年、前々職のウィリアム氏が約1年、その前のバーンズ氏が約8年の在職期間となっています。
グローバル化かつ複雑化している金融情勢の中において、これ程長く在職したことは極めて異例のことであり、グリーンスパン議長が如何に期待され、それに応えてきたかが窺えます。90年代後半に過熱する米経済に対して、「根拠なき熱狂」と警告した言葉はあまりにも有名です。
マーケットからの信頼も厚かったグリーンスパン議長だけに、その退任後の「FRBの運営」に、今後の注目が集まります。(06年2月就任予定のバーナキン氏については、《脇田のひとこと_05/10.25.「市場は好感〜バーナキン氏の次期FRB議長指名」 》をご参照下さい)
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| ■注目はFOMCの「結果」よりも「声明文」!? |
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FOMC終了後には、当然政策金利の発表が行なわれますが、利上げ・利下げの幅が市場予想とは違ったなど「サプライズ」と呼ばれるような結果だった場合には、マーケットが大きく変動することがあります。しかしながら、既にマーケットが、利上げ(利下げ)の実施及びその幅まで織り込んでいる場合には、利上げ(利下げ)という結果だけでは反応しないケースも、少なくはありません。ただし、そのような場合でも、「次回のFOMC」を見越して、「FOMC声明文」に注目が集まります。つまり、FOMC声明文から「今後の金融政策の方向性を探る」わけです。特に、米国を中心とした景気循環の中にある状況においては、FOMCは世界中のマーケット参加者の注目を集める大きなイベントとなっています。
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