だから、介入によってかなりの期間相場を安定させるようなことは、どう考えても無理だと思います。しかし、マーケットが一方向へと非常に群集心理的な動きを示している時に、要するにマーケットが「酔っ払っている」ような時に、介入によってバケツの水をかぶせる。そうすると、マーケットは何となく目が覚める。そういう意味では、介入は効果があるでしょう。
そもそも群集心理的な一方向への動き自体、いつまでも続くものではないでしょう。例えば200円であったドル円が150円になり、100円になり、80円になってくると、市場参加者の中に、段々と「そろそろ終わりかな」という不安が出始める。そして不安を感じる人が徐々に増加し、ある日、相場が反転に向かい始める。その時、当局が介入という手段によって、市場の中に既に芽生えている不安感に決定的な支援を与えるということはできるのです。そうすると、「相場が行き過ぎた」と考える人の数が一気に増加し、相場が大きく反転するのです。 |