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長期金利とは?

 

2004年6月17日、長期金利の代表的指標となる新発10年物国債の流通利回りは、1.940%まで上昇(国債価格は下落)しました。終値で1.9%台に乗るのは、2000年9月21日以来で約3年9か月振りです。2001年3月に日銀が量的緩和政策を採用して以降の最高水準を更新しました。
さて、よく話題にのぼる長期金利とはどのようなモノなのでしょうか?

長期金利とは?

長期金利とは、「1年以上の借入金の金利」のことです。新聞紙上などでは、国が発行する10年物国債(長期国債)の中で流通量が多い銘柄の利回りを基準として用いており、住宅ローンの金利や銀行が企業へ融資する際の金利を決める目安になっています。

 

※国債とは?

長期金利が上昇するとどうなるか?

資金調達に困る 【企業】
大企業向け融資の指標となる長期プライムレート(最優遇貸出金利)を始めとして銀行の貸し出し金利が高くなるので、企業が資金を借り難くなる。つまり、企業活動の活性化の妨げになり、資金の流れが悪くなる。
【個人】
住宅ローンをはじめ、借り入れしにくくなる。(消費減退)
今回の長期金利高騰で大手都市銀行は2004年7月から住宅ローン金利を引き上げる予定。
株価が下がる 長期金利上昇(国債価格は下落)により、債券に人気がシフトし、株価は相対的に売られやすくなる。また、金利上昇=企業活動の妨げでも株価の下落要因となる。
金利運用妙味が
出てくる
長期国債は発行時の利率が満期まで10年間変わらない固定金利商品ですが、個人向け国債は利率が半年ごとに見直される変動金利商品ですので金利上昇で受け取り金利に妙味が出てくる。
国の借金(債務残高)が増える

国が必要資金を調達するときに、国債を発行(投資家等から借金)して金利と元本を償還(借金の返済)します。

 

国債の発行残高と借入金などを合計した「国の債務残高」(国の借金)は約670兆円(2003年12月末現在)。
財務省の試算によれば、国債金利が来年度から今の想定(10年物で年2%)より1%高くなると3年後の2007年度の国債利払い費は想定より約3兆7000億円多くなる。

 

1%の金利上昇で国債の元利払い負担が年間で1兆2000億円以上膨らむとの試算ですが、それは消費税率のほぼ2%分の減収にあたります。

長期金利(利回り)と債券価格の関係は?

債券価格が上がると、利回りは下がるという関係がある。
 
10年物国債(長期国債)

 

例1 >> 額面価格 100円 表面利率 2.0% で購入
年間2円の利益(利回り2.0%)

 

例2 >> 額面価格 95円 で購入
年間2円の利益+年間0.5円の差益
【95円で購入して、満期に100円で返ってくる=(100円-95円)÷10年=年間+0.5円】

 

年間2.5円の利益(利回り2.631%) 2.5円÷95円×100

 

例3 >> 額面価格 105円 で購入
年間2円の利益−年間0.5円の差損分
【105円で購入して、満期に100円で返ってくる=(100円-105円)÷10年=年間▲0.5円】

 

年間1.5円の利益(利回り1.428%) 1.5円÷105円×100

 

●例1〜3までをまとめると・・

価格 105円 → 利回り 1.428%
価格 100円 → 利回り 2.0%
価格  95円 → 利回り 2.631%

債券価格が上がると、利回りは下がるという逆相関関係になります。

まとめに

長期金利の上昇(国債の価格下落)はさまざまな影響を及ぼします。
企業だけではなく、ローン金利の上昇や個人投資(債券投資信託の基準価格や、国債の利率、預金金利)にも大きく関わりますので日々注意を払いましょう。

 

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