現在の中国の為替制度は、1994年に「管理変動相場制(又は管理フロート制)」が導入され、同時に中国内の全ての為替取引を仲介する「外貨取引センター」が設立され、現在に至っています。
管理変動相場制とは、変動幅を政府が管理するシステム、つまり、中国当局(中華人民銀行)が為替介入によって変動幅をある一定の範囲内に抑える、というものです。
そのため人民元は、為替介入によって対ドルにおいても狭い範囲内で推移していることから、事実上「ドル・ペッグ制(ドルに自国通貨を連動させる緩やかな固定相場制)」だと言えます。そうした為替制度を継続するなか中国は、膨大な貿易黒字や外貨準備高などを背景に、90年代から高い経済成長率を維持してきました。
なお外貨取引センターでは、2005年5月からドル、円、ユーロ、香港ドルの4種類の通貨と人民元の交換に限られていた同国での外国為替取引の対象を拡大し、ドル/円、ユーロ/ドルなど外貨同士の取引も認める、と発表しました。(ドル/円、ユーロ/ドル、ユーロ/円、ドル/香港ドル、ドル/英ポンド、ドル/豪ドル、ドル/スイス・フラン、ドル/カナダ・ドルの8種類)
これは人民元の相場形成メカニズム改善に向けた外為市場改革の一環だとされています。 |