「量的金融緩和」と「ゼロ金利政策」は、90年代後半から現在に至る金融緩和政策として、ひとくくりにまとめられます。しかしながら、それが実施された経緯・内容は多少異なります。
バブル崩壊後、デフレスパイラル(デフレ的悪循環)に陥った日本経済を回復させるために、当初日銀は1999年2月に、過去のおいても例を見ない「ゼロ金利政策」に踏み込みました。
その後、日本の景気が持ち直し、2000年8月にゼロ金利を一旦は解除しましたが、その後、再び景気が悪化したことから、日銀は再び金融緩和の政策を実施しました。2001年3月に日銀は、金融政策における操作目標を、「金利」操作から「量」操作にシフトさせ、いわゆる「量的金融緩和」を実施しました。
つまり、日銀は金利政策だけでは不十分だと判断して、量的金融緩和に踏み切ったともいえるでしょう。しかしながら、量的金融緩和政策の実施により、無担保コール翌日物(オーバーナイト物)の金利はゼロ%近辺まで下がったことで、結果的には「ゼロ金利」も復活する格好となりました。 |