このように、G7で同じ声明がでてきても、その後の反応が異なるということがよくあります。こうしたことは、市場が相場材料をどの程度織り込んでいるかということによって起こります。4月のG7については、事前に「中国が名指しで一層の通貨改革を求められる」声明が出てくるということが予想されていなかったため、G7声明が「サプライズ」となって市場が反応していく展開となりましたが、9月のG7については、4月のときと同様の声明が出てくることが事前に織り込まれた形となっていたため、サプライズのない声明に対して市場の反応が出てこなかったと言えるでしょう。
「噂で買って事実で売る(Buy on rumor, and sell on fact.)」という相場格言があるように、相場が材料を織り込みながら変動してく場合には、その材料が発表された後に、「材料出尽くし」との判断からポジションを手仕舞う動きが加速するということがよくあります。
例えば、かつて湾岸戦争の勃発した1991年1月には、戦争開始前に米国とイラクとの緊張が高まる中で有事のドル買いが進みましたが、米軍の空爆開始後には積み上がったドル買いポジションを解消する動きが活発化して、ドルが大き
く下落する展開となりました。
将来の相場展開について考える際には、市場の注目材料がどの程相場に度織り込まれているのかという視点を持つことが非常に重要であると言えるでしょう。
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