金は宝飾用や工業原料としての需要も大きいのですが、商品市場ではドルのヘッジとして買われる傾向が強い商品です。すなわちドルが嫌気されドル売り地合いとなるときに金が買われます。その意味で、金は、ドルと相互に「代替する」商品といえます。また、ドルが売られるときには、ドルに次ぐ流通量を持つユーロも代替的に買われる傾向があり、そういう意味ではユーロと金は、補完的であるいは相関性があるといえます。ドルが嫌気される事情も様様ありますが、近年では、テロ懸念や中東情勢の地政学的リスク、そしてサブプライムローン問題に端を発する金融市場の混乱・世界的な株安が代表的であり、そのような状況においては、投資資金の逃避先として金が選好されます。また、中国を始めアジア諸国での需要が根強いのも特徴です。
今年の後半、主要通貨に対するドル売りが進行するとともに、金が急ピッチで上昇しました。ドルとの代替性という観点から、ユーロと金に相関が認められることは先に述べましたが、2007年、特に後半は、NY金が歴史的な高値水準に上昇するとともに、ユーロ/ドルも史上最高値1.4965ドルをつけるなど急ピッチで上昇したことからも、裏付けられるのではないでしょうか。 |