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第十四講:一目均衡表(パート1)

 

博士 こんにちは。今日の講義は「一目均衡表パート1」です。
まどか 「いちもくきんこうひょう?変わった名前のテクニカルですね。」
博士 確かにそうですね。この一目均衡表は一目山人(ペンネーム)という人が自分で研究所を設立して2000人のスタッフを使って七年かけて完成させたらしいですよ。
まどか 「日本生まれのテクニカルのようですね。しかもなんだか面白そう。」
博士 そうですね。今まで勉強してきたテクニカルに比べれば複雑に思えるかもしれませんが、分析方法は簡単ですよ。まずは図1を見てください。

【図:1】

図:1
博士 まず、この一目均衡表には五つの重要な線があります。それぞれ転換線・基準線・遅行スパン(遅行線)・先行スパン1・先行スパン2と呼ばれています。因みにそれぞれの線の計算方法は図2の通りです。

【図:2】

当日を含む過去N日間における高値をH(N)、
当日を含む過去N日間における安値をL(N)、
当日を含むN日前をD(-N)、当日を含むN日先D(+N)とする。

 

転換線
{H(9)+L(9)}÷2を当日に記録(これを転換(当日)とする)

 

基準線
{H(26)+L(26)}÷2を当日に記録(これを基準(当日)とする)

 

遅行スパン
当日の終値をD(-26)に記録する。

 

先行スパン1
{転換(当日)+基準(当日)}÷2をD(+26)に記録

 

先行スパン2
{H(52)+L(52)}÷2をD(+26)に記録

まどか 「計算方法は覚えた方がいいんですか?」
博士 そうですね。転換線と基準線の計算方法くらいは覚えていてもいいでしょうね。後は遅行スパンがローソク足から26日だけ遅れているということを理解していただければ大丈夫です。実際どのように分析するかと言う事を簡単に説明しますね。まず単純に言える事はローソク足の位置関係によって一目均衡表を構成している各線自身が抵抗線や支持線になりえるということです。但し、後で説明しますが遅行スパンは少し別物です。
まどか 「なるほど。見た目は複雑だけど、転換線・基準線・先行スパン1・2が単純に現在の相場の支持線や抵抗線になるってことですね。」
博士 そうです。それから基準線ですが、この線は抵抗線や支持線にも考えられますが、どちらかと言えば相場の方向性を示していると考えてください。それから先行スパン1と2で挟まれた部分がありますよね。ここの事を「雲」と呼ぶんですが、大きな抵抗帯であり尚且つ支持帯ともなります。
まどか 「確かに図1のチャートではドル円が135円くらいから下がり始めて戻しに入っても「雲」で何度も上値を押さえられていますね。」
博士 そうですね。かなり厚い「雲」ですから突破するのも難しいんですね。逆に薄い「雲」の方が突破しやすいと一般的には言われています。「雲」だけじゃなくて転換線も結構、相場のポイントになっているんですが、少しわかりづらいですかね。
まどか 「なるほど。博士、遅行スパンはどう活用するんですか?」
博士 そうですね。遅行スパンについては図3を見てください。

【図:3】

図:3
博士 遅行スパンはXのように現在のローソク足から26日前に位置しているのがわかりますよね。これもローソク足との絡み具合で判断するんですが、他の線とは逆でローソク足自身が抵抗や支持になります。つまり、Yのように遅行スパンがローソク足を下抜けると下落の力が強くなると判断し、逆にZのように遅行スパンがローソク足を上抜けると上昇の力が強くなるって判断します。
まどか 「なるほど。このチャートだけでいろいろな分析ができそうですね。」
博士 そうですね。それから計算方法を覚えていると、今後基準線や転換線がどう動くかも予測できますよね。この予測することが結構大事だとも言われています。今日の講義はここまでにしましょう。

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