1. FXならFXプライムbyGMOホーム
  2. はじめてのFX・FX初心者
  3. テクニカル教室
  4. 第十六講:パラボリック

第十六講:パラボリック

 

博士 こんにちは。今日の講義は「パラボリック」についてです。このテクニカルはRSIの考案者として有名なW・ワイルダーが考えたトレンド追随型の売買手法なんです。トレンドが反転したと判断した場合に、単純にポジションクローズするのではなく、倍返し(途転)して、これを繰り返すという方法をとります。
まどか 「倍返し(途転)ってどういうことなんですか?」
博士 倍返し(途転)とは、例えば最初に買いポジションを取っていたなら、買いポジションをクローズして新たに売りポジションを取るということです。最初が売りポジションなら単純にその逆ですね。
まどか 「なるほど。わかりました。ではパラボリックについてお願いします。」
博士 パラボリックとは「放物線状の」という意味なんですが、売買ポイントを示すSAR(ストップ・アンド・リバース)と呼ばれるグラフの形状からそう呼ばれることになったんです。因みにSARについての説明は図1を見てください。

【図:1】

SARの求め方

SAR=(EP-前日のSAR)×AF+前日のSARまた、EPとは極大値のことで、上昇相場なら一定期間の高値・下げ相場なら安値を用いる。AFとは加速因数のことで初期値としては0.02を用い、その後はEPが更新される度に0.005を加えていく。
但しAFの最大値は0.2までとする。

まどか 「ちょっと難しそうですね。」
博士 確かに図1を見ただけでは理解不能ですよね。そこで、図2を見てください。

【図:2】

図:2
博士 このチャートでは青が売りのパラボリック、赤が買いのパラボリックです。赤のパラボリックにローソク足が接触すると青に変わります。ここで、買いから売りに反転、次に青のパラボリックにローソク足が接触すると赤に変わります。ここで売りから買いに反転という具合です。
まどか 「なるほど、実際チャートを見ればわかりやすいですね。それから結構大きなリターンも追求できそうですね。」
博士 そうですね。図2の売買では結構いいリターンを得ることができたみたいですね。但し、このパラボリックの欠点なんですが、トレンド相場には強いものの、もち合い相場には弱いという点があるんですね。図3を見てください。

【図:3】

図:3
まどか 「ほんとですね。売ったり買ったりする度に相場が逆に動いてますね。」
博士 そうなんです。パラボリックは大きな値動きの相場の時以外は旨く機能できないんですね。そういう意味では何か他のテクニカルと組み合わせて活用した方が有効かもしれませんね。今日の講義はここまでにします。

あわせて読みたいコンテンツ

 

本資料は信頼できると思われる情報・データに基づいて作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料は情報提供のみを目的としたものであり、売買の勧誘を目的としたものではありません。売買に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさいますようお願いいたします。万一、お客様がこれらの内容を参考に行った取引から損失・損害が生じた場合にも、当社、ならびに情報提供元を含むすべての関連会社は、これに係る一切の責任を負いませんので予めご了承ください。なお、その目的を問わず本資料を無断で引用または複製することを禁じます。