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金とは?
金とは何か?その概要から価格変動要因、今後の見通しまで分かりやすく解説します

金とは?

金は、昔から世界中で資産としてはもちろん、宝飾品としても多くの人々を魅了してきました。また、現代ではその特殊な性質が利用され、スマートフォンや電気自動車などを生産する上で欠かせないものの一つとなっています。
資産運用もさることながら、ファッションやスマートフォンなど私たちの生活に非常に身近な存在の金(ゴールド)ですが、意外に知らないことが多いと思います。

ここでは、

について簡単に分かりやすく解説します。

金とは何か?

金は、いわゆる「貴金属」と呼ばれる金属の仲間の一つです。一般的に、金と銀に加えて、6つの白金族(プラチナ、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウム)の合計8種類を「貴金属」と称しています。

古代エジプト時代に作られた金の装飾品が現代でも輝きを失わないように、金の特性はその輝き、つまり不変性です。この輝きの秘密は、金が光の中の青だけを吸収し、その他の色は反射するといった性質にあり、宝飾品の多くに使用されるほか、貨幣や延べ棒などの資産にもなります。

また、「展延性(てんえんせい)」も特性の一つです。金属の中で最も薄く伸ばすことができ、1グラムで約3,000メートルもの長さになります。さらに、導電性や熱伝導性に優れ、錆びにくいため、半導体やスマートフォン、電気自動車など私たちの非常に身近なものに使用されています。

金はどこで採れるのか?

金はさまざまな国で採掘されています。2021年産出量トップは中国で、オーストラリア、ロシアがこれに続いています。

出典: 外務省

また、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の2021年末の統計によると、世界の金確認埋蔵量は53,000トンと推定されています。現在の年間採掘量である約3,500トンで採掘し続けた場合、おおよそ15年後には金が枯渇する計算となります。ただ、シェール革命で原油や天然ガスの確認埋蔵量が増えたように、将来的な技術革新により、金の確認埋蔵量が増える可能性もあります。

金価格の変動要因は?

金の価格は、需要と供給のバランスが最大の価格決定要因となりますが、世界のさまざまな政治や経済状況にも影響を受けます。

金独自の価格変動要因としては、各国中央銀行や国際機関による金売却や放出といった公的部門の動向が注目されます。また、将来の金価格の変動に備えた鉱山会社のヘッジの動向も市場に大きなインパクトを与えるため、注視する必要があります。

その他、①景気・インフレ動向、②為替動向、③株式・債券の動向なども変動要因に挙げられます。簡単に要点をまとめます。

  1. ①景気・インフレ動向
      景気の拡大は、金の工業用需要を増大させるほか、個人の可処分所得を増加させ、宝飾品や投資需要を押し上げます。また、インフレが高進すると、インフレ・ヘッジとしての投資意欲が促され、金価格の上昇要因につながります。一方、景気の後退は、それぞれ逆の動きとなり、金価格の下降要因になります。
  2. ②為替動向
      貿易取引において、ドル建てで取引される金価格は、ドル高が下降要因となります。ドル高により米国債や米株式などのドル建て資産の価値が増大するため、これらを購入しようとする動きが強まり、投資資金が金市場から流出するためです。
  3. ③株式・債券の動向
      株式市場は、景気動向の重要な先行指標になります。つまり、株価の上昇は先行きの景気拡大を示唆するため、これが工業用需要の拡大や個人の可処分所得の増大への期待感を高めるため、上昇要因と考えることができます。また、景気過熱や労働市場のひっ迫、原油価格の上昇などによりインフレ懸念が強まると、投資資金が金市場に向かいやすくなります。
      なお、インフレ率が一定の場合、債券相場の上昇は金の強材料、債券相場の下落は金の弱材料となります。

また、国際情勢やファンドマネーの動向も変動要因として挙げられます。

今後の見通しは?

金相場見通し

2022/09/26

ロシア・ウクライナ情勢の悪化を受けて、金は安全資産としての地位を得て、今年前半は上昇する展開となり、3月には2,000ドル超の高値をつけました。WGCによると、2022年第1四半期にかけて投資需要(特にETF)の高まりが顕著だったことが指摘されています。

ただ、2020年のコロナショック後の高値を超えることができず、現在は下降局面に移行したとみられます。
この要因は、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のために積極的な利上げを行っていることで、ドル高が誘発されていることが挙げられます。また、主要各国の金融引き締め姿勢による世界的な景気減速懸念などから、株式市場や債券市場からの資金流出といったように広い範囲で投資家のリスク回避姿勢が見受けられます。このため、FRBの金融姿勢が変化するまでは、金は下振れリスクの高い展開が続きそうです。

チャートでは、2022年3月高値を起点とした下降トレンドラインをブレイクできず、これまで支持されていた1,670~1,680ドル水準を割り込んできました。2020年8月高値と2022年3月高値のダブル・トップが完成したことで、2015年安値から2020年8月高値までの半値押し水準(1,560ドル)まで下値余地が拡大した格好です。

RSI(9週)から突っ込み警戒感が意識されそうですが、この場合はこれまで支持されていた1,670~1,680ドル前後がポイントになります。同水準をしっかりと上抜いてくると、相応の反発も期待されます。

執筆者

佐藤りゅうじ氏

佐藤りゅうじ氏
エイチスクエア株式会社 代表取締役社長
1993年米大卒業後、マーケティング会社を経て、金融・投資全般の情報ベンダー、株式会社ゼネックス(後の株式会社オーバルネクスト)入社。マクロ経済分析をはじめ、為替、商品、株式市場のアナリストレポートの執筆、トレードに携わる。2010年より「エイチスクエア株式会社」を起業し、アナリストレポートなどを執筆。また、「FOREX NOTE 為替手帳」などの企画・出版を行う傍ら、投資関係のラジオ番組「ザ・マネー~月曜日」などにも出演している。個人トレーダー。国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト。

佐藤りゅうじ氏サイト
https://forexnote.jp/