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銀とは?
銀とは何か?その概要から価格変動要因、今後の見通しまで分かりやすく解説します

銀とは?

銀は、金と同様にオリンピックやワールドカップなどの競技大会のメダルやシルバーアクセサリーなどとしても有名です。銀は通電性や殺菌性が高く、近年ではその特性を生かし、工業や電気関連などの幅広い分野でも使われています。

ここでは、

について簡単に分かりやすく解説します。

銀とは何か?

銀は、いわゆる「貴金属」と呼ばれる金属の仲間の一つです。貴金属のなかでは、比較的化学変化しやすく、自動車の排ガスや硫化水素などの硫黄化合物が空気中に含まれていると表面が黒く変色しますが、これを「いぶし銀」として愛好する人もいます。

古くから貨幣や宝飾品、高級食器として使用されてきましたが、銀イオンはバクテリアなどに対して強い殺菌力があるため、現在では抗菌加工が施されている製品に「銀イオン」や「Ag+」といった文字をよくみかけるように、広く抗菌剤や消臭剤としても用いられています。

また、導電性や熱伝導性、可視光線の反射率が金属の中で最も高く、展延性(1グラムで約2,200メートルに伸ばせる)にも優れているため、「工業用メタル」などと言われています。工業用需要が約50%を占め、投資用需要が25%、宝飾品が19%、銀食器が4%などと続きます。なお、光に対する特性を生かし、現在の銀の需要の最大分野は、太陽光発電のソーラーパネルとなっています。

銀はどこで採れるのか?

銀は当初、銅や鉛などの鉱物から一緒に採れる副産物的な立ち位置でしたが、精錬技術の発達により生産量が増えています。世界的な銀の調査機関であるシルバー・インスティチュート(The Silver Institute)の「World Silver Survey 2022」によると、2021年の鉱山生産量は約26,000トンで、金鉱山生産量の6倍以上です。主な生産地は、メキシコやペルーなどの中南米と中国であり、この3カ国で世界の銀鉱山生産の半分を占めます。

出典: The Silver Institute

なお、シルバー・インスティチュートによると、銀の確認埋蔵量(鉱山で確認された採算の合う量)は、生産が増加したことで、2020年の3,560Moz(110,728トン)から2021年は3,412Moz(106,136トン)と減少しました。ただ、新たな鉱山の発見などから現在確認されている資源量は236,584トンと前年比で1.0%増加しています。

銀価格の変動要因は?

銀は、金と同様に経済・インフレ・金利動向、国際情勢の動向などが価格変動要因となります。また、金・白金や非鉄相場の動向、さらに株式・債券の動きやオプション取引の影響を受けることもしばしばあります。しかし、他の貴金属に比べて、物価やインフレ動向に敏感で、過去にインフレに強い貴金属として金以上のパフォーマンスを見せたことで、金よりも値動きが激しくなる傾向があります。

出典: The Silver Institute

供給面では、世界の鉱山生産の上位3カ国であるメキシコ、ペルー、中国の生産や輸出動向、政治・経済情勢が重要な変動要因となります。

需要面では、工業用需要の構成比が高いため、エレクトロニクス産業や太陽光パネルなどの主要生産国における景気動向や規制環境の変化が重要な要素となります。また、宝飾品や銀器の2大消費国のインドや中国の国内情勢も変動要因として挙げられます。

今後の見通しは?

銀相場見通し

2022/09/26

ロシアとウクライナ情勢の悪化などを受けて、今年の3月には26ドル台後半まで上昇する場面がみられましたが、その後は米金利の上昇によるドル高、金の下落、景気減速懸念による需要の減退観測などが圧迫要因となり、下げ基調にあります。

ただ、昨年には「米国雇用計画(アメリカン・ジョブス・プラン)」と銘打った8年間で2兆2,500億ドルを投資する大規模インフラ計画が発表されています。太陽光パネルや電池などに使用される銀にとっては、この計画は長期的な観点から下支え要因になります。

金と同様に当面は、FRBの金融姿勢が変化するまで下振れリスクが意識されそうですが、長期的な需要増が下支え要因となり、下げは比較的緩やかになることが見込まれます。また、下振れリスクが後退した際には、反発力のポテンシャルは高いとみられます。

チャートでは、26週移動平均線や52週移動平均線が下向きで推移していることが示すように昨年2月高値を起点とした下降トレンドが形成されていますので、同高値を起点とした下降チャネルに沿った展開が見込まれます。

ただ、RSI(9週)の動きには注意が必要です。価格のボトムが切り下がったことに対して、RSIのボトムが切り上がる逆の動きを示しています。これは、いわゆるトレンド転換の可能性を示唆する「逆行現象」となります。26週線や52週線を超えてきた場合は、下降チャネルの上限線に向けて上昇しやすくなります。

執筆者

佐藤りゅうじ氏

佐藤りゅうじ氏
エイチスクエア株式会社 代表取締役社長
1993年米大卒業後、マーケティング会社を経て、金融・投資全般の情報ベンダー、株式会社ゼネックス(後の株式会社オーバルネクスト)入社。マクロ経済分析をはじめ、為替、商品、株式市場のアナリストレポートの執筆、トレードに携わる。2010年より「エイチスクエア株式会社」を起業し、アナリストレポートなどを執筆。また、「FOREX NOTE 為替手帳」などの企画・出版を行う傍ら、投資関係のラジオ番組「ザ・マネー~月曜日」などにも出演している。個人トレーダー。国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト。

佐藤りゅうじ氏サイト
https://forexnote.jp/